古文単語565 赤版 - page 219

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漢字で 「休らふ」 と書く。そこに足
たずむ」や「滞在する」の意を表し、 ま
躇」したり「ため う という意味にも使
めらう」の意味が最もよく問われる。
おのづからいはぬを慕ふ人やあるとやすらふ
どに年の暮れぬる
(新古今)
こちらから訪ねてほしいとは言わないが、こ 山里を慕っ
て訪ねてくれる人があるかと
ためらっている
うちに、年が
暮れてしまうことだ。
「人/や/ある」の「や」は疑問の係助詞で、 結びは「あ
る」 。 「年/の」の「の」は主格の格助詞。文末が連体
形になっているのは余情を出すため。
ためらう
た ずむ。
滞在する。
やすしラフ
ためらう
やす
(動・ハ四
【休らふ】
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文 法
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