古文単語565 赤版 - page 203

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「未だき・夙」と漢字をあてる。 「
ないように。
いといたうまめだちて、まだきに、やむ
なきよすが定 り給へるこそ、さうざうし
れ。
(源氏)
=(
光源氏は)たいそうひどくまじめで、若いのに
早くも
身分の高い本妻がお決まりになったのは、浮気もできず物
足りないことのようだ。
「さうざうしか/めれ」は「さうざうしかる/めれ」
の撥音便「さうざうしかん/めれ」の「ん」の表記さ
れない形。推定の助動詞「めり」に形容詞の連体形が
接続すると、
るめり」↓「
んめり」と撥音便化し、
さらに「ん」が表記 れない場合が多い。
早くも
。もう。
まだ来てな
早く
来すぎた
まだ
(副詞)
【未だき・夙
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文 法
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