古文単語565 赤版 - page 189

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「端なし」と漢字をあてる。いかに
ただし中古の女房文学では、第三者の目
は困ると心配する気持ちを表すことが多く
人についても
の意で用いた。現代語の「はしたない(=つつ
しみがない) 」とは意味が違うので注意
(筑紫に)帰らむにもはしたなく、心幼く出
立ちにけるを思ふに、
(源氏)
(筑紫に)帰るとしたらそれは
中途半端で
、無分別に出て
来てしまったことを後悔していると、
「帰ら/む/に」 の 「む」 は仮定の助動詞 「む」 の連体形。
「むに・むには・むは・むも・むこそ」の形のときは
多く仮定になる。 「〜としたら、それは」と訳すとう
まくいく。
中途半端
みっともな
つれない。
走った梨君
中途半端
みっともな
はし
(形・ク) 【端なし】
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文 法
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