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い
ろ
は
「果無し」と漢字をあてる。現代語の
で用いる仕事の進度の意味の「はか」に
いて出来た語。無益で、移り変わりやすく
桜ははかなきものにて、かく程なくうつろ
ぶらふなり。
(宇治)
=
桜は
むなしい
ものであって、このようにすぐに散ってしま
うのです。
「に/て」 の 「に」 は断定の助動詞 「なり」 の連用形。 「に
て」の識別は難しい。単純に言えば、 「であって」と
訳す場合は断定「なり」の連用形「に」+「て」 。単
に「で」と訳す場合は一語 格助詞 て」 。
1
むなしい
。はかな
2
無益だ。
3
取るに足ら
4
ちょっとした
。
ハーかなし
ちょっとむ
ワ
はか
(形・ク) 【果無し】
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文 法
は