古文単語565 赤版 - page 186

186
「罵る」と漢字をあてる。現代語の
しく言う」ことであるが、これは中世
周囲を気にせず大声をたてる
の意。
の意味にも注意。
……と詠む時に、帝、ののしりあはれが
て、御しほたれ給ふ。
(大和)
……と詠んだ きに、帝は
大声をたてて
深い感心のさま
をお示しになって、しみじみと涙を流しなさる。
古代においては、言葉には人の心を動かす何かが宿っ
ているものと う、いわゆる「言
こと
だま
信仰」があった。
特に和歌は人の心を動かすものとして尊重された(紀
貫之が『古今和歌集』の「仮名序」でそう述べたのは
有名) 。今で言うメールのやり取りが、昔の和歌のや
り取りにあたるのかな。
大声で
盛んに評
今を時めく
脳の汁が
大声たて
大評判
のの
(動・ラ
【罵る】
133
文 法
1...,187,188,189,190,191,192,193,194,195,196 176,177,178,179,180,181,182,183,184,185,...298