い
ろ
は
-
178
-
「猶・尚」と漢字をあてる。現代
1
・
2
の意味で用いるが、
古くは
3
のように、無視されがちなものを改め
持ちを込めて用いる用法が多い。
ほととぎすは、なほさらに言ふべきかた
(枕)
=
ほととぎすは、
やはり
全く言いようがなくすばらしい。
副詞「さらに」は、 打消語と呼応して全否定となり、
「全
く〜ない」と訳す。P
158参照。 『枕草子』は入試頻出
の出典 ので、 『ゴロゴ板野の枕草子 ・徒然草講義』 (ア
ルス工房刊)などで一度全部読んでみよう。古文の場
合は一度読んだものが入試で出題されると、かなりオ
イシイのだ。
1
やはり
。依然
2
さらに。
3
それでもや
なほ子は
やっぱり
かわいい
なほ
(副詞)
【猶・尚】
128
文 法