古文単語565 赤版 - page 176

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「斜めなり」と漢字をあてる。 「
おざりなものと考えられ、そうしたも
ものであることから
の意に用いられた。また
の用法に注意。
まして、思ふこと 少しもなのめなる身
しかば、すきずきしくももてなしわかやぎ
常なき世をもすぐしてまし、
(紫式部)
まして、物思いが少し も
普通の
わが身であったなら、風
流好みにふるまい若々しくて、無常なこの世をも過ご も
しようものを
反実仮想の「ましかば〜まし」に注意。他に「ませば
〜まし」
「せば〜まし」などの形がある。訳し方は「 (仮
に) 〜だとしたら〜だっただろうに 。 「せ/ば」 の 「せ」
は過去の助動詞「き」の未然形。
平凡だ
。 
いいか
(中世以 に同じで)
格別である
。並一
通りではない。
何の目?
平凡な
目、いや
格別だ
なの
(形動・
【斜めなり
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文 法
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