古文単語565 赤版 - page 171

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現代語では「なかなか〜しない・で
できない様に用いるが、古くはどっちつ
で、かえってよくないという感じに用いる
て」の訳が頻出。
心づきなき事あらん折は、なかなかそのよし
も言ひてん。
(徒然)
気にいらないことがあるようなときは、
かえって
そのわけ
を言ってしまおう。
「あら/ん」の「ん」は婉曲。助動詞「む(ん) 」は下
に体言がきて連体形になると婉曲「〜ような」になる。
入試頻出の重要項目だ。 「て/ん」=完了(強意)の
助動詞「つ」の未然形+意志の助動詞「ん(む) 」の
終止形。
(形動)
中途半端
かえって〜
がよい。
(副詞)1
かえって
なまじ
なかなか金
かえって
こない
なか
(形動・ナリ
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文 法
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