古文単語565 赤版 - page 170
い
ろ
は
-
170
-
「な〜そ」の「そ」は終助詞。上代
いて「な〜」のみで禁止を表したが、
てほとんどが「な〜そ」の形で用いられ
と混同しないこと。
父大
おと
臣
ど
、 帥
そち
殿
どの
に、
「なにか射る。な射そ、 な射そ」
と制し給ひ 、ことさめにけり。
(大鏡)
=
父大臣が、帥殿に、 「なぜ射るのか。
射るな
、
射るな
」と
おとめになって、興趣がしらけてしまった
「な〜そ」の中は連用形になるので、ここではヤ行上
一段活用の「射る」の連用形「射
い
」になっている。 「に
/けり」の「に」は完了の助動詞「ぬ」の連用形。
1
(
「な〜そ
)
〜するな
。
〜してくれ
なーそこ
するな
な (
(副詞)
121
文 法
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