古文単語565 赤版 - page 165

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「疾し」 と漢字をあてる。副詞 「と
全力疾走の 「疾」 、 疾風怒濤の 「疾」 で
「疾し」という漢字のイメージをしっかり
さるべき人は、としうより御心魂のたけく
まもりもこはきなめりとおぼえ侍るは。 (大
(後に出世する道長のような)しかるべき方は、
早く
から
ご胆力が強く、神仏のご加護も っかりしているものであ
るようだと思われますよ。
「としう」は「とし」の連用形のウ音便。 「な/めり」
の「な」は断定の助動詞「なり」の連体形「なる」の
撥音便「なん」の「ん」が表記されない形。
(時期が)
早い
(速度が)速
年を取るの
早い
とし
(形・ク)
【疾し】
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文 法
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