い
ろ
は
-
162
-
「時めく」と漢字をあてる。男性に
1
を、女性には
2
の訳を
あてる。
いとやむごとなき際
きわ
にはあらぬが、すぐれてと
きめき給ふありけり。
(源氏)
=
それほど高貴な身分では い方であって、格別に
ご寵愛を
うけ
なさる方があった。
『源氏物語』の超ー有名な冒頭部分。 「いと〜ぬ」が部
分否定になっているところや、 「に/は/あら/ぬ/
が」の「に」が断定の助動詞「なり」の連用形である
ところ、さら は格助詞「が」が同格になっていると
ころなども注意。
1
時勢にあ
2
寵愛される
。
ときめく
超
ー
愛される
とき
(動・カ
【時めく】
114
文 法