い
ろ
は
-
154
-
「序」と漢字をあてる。現代語で
などと
1
の意で使う。
さるべきついでなくては、対
たい
面
め
もありがたけれ
ば、おぼつかなくてなむ。
(源氏)
=
しかるべき適当
機会
がなくては、お目にかかることも容
易ではないので、気にはなり がら(まだお話してお
せん) 。
文末の「なむ」は係助詞。 「なむ」の下に省略されて
いる語句としては、現代語で まだ話しておりません」
くら の内容が考えられる。係り結びの省略では、 「に
や ・ にか」の下の「あらむ」 、
「にこそ」の下の「あらめ」
が頻出。
1
機会
。折。
2
順番
。順序
ついでの
機会
に
順番
待ち
つい
(名) 【序】
108
文 法