-
151
-
い
ろ
は
下二段の「たまふ」は補助動詞で、
丁寧語とする説もある。終止形は極めて
活用は「へ/へ/○/ る/ふれ/○」 。ま
の連 形は「知り・思ひ (う) ・見・聞き」し
今はこ 世のことを思ひ まへねば、
(源氏)
=
今は現世の とは考えて
おりませんので
、
「たまへ/ね/ば」=ハ行下二段活用の謙譲の補助動
詞「給ふ」の未然形+打消の助動詞「ず」の已然形+
接続助詞 「ば」 。 「たまへ」 は下に打消 「ず」 の已然形 「ね」
がきていることから、未然形とわかる。未然形で「た
まへ」となるのは下二段活用なので謙譲語、と判断し
て訳すこ 。
1
謙譲の意を
〜ます
。〜させてい
会話での「
思ひ、見ー
給へ」は
謙譲
でお
ます
たま
(補動・ハ
【給ふ・賜ふ
106
文 法
た