古文単語565 赤版 - page 147

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の最小限の用法の時は下に命令・願
が多い。また奈良時代にはこの最小限の
の類推は平安時代以後の用法で「すら」と
られ、下に打消語を伴うことが多い。中古の古
違いに注意する。
梨の花、よにすさまじきものにして、近うもて
なさず、はかなき文
ふみ
つけなどだにせず。
(枕)
梨の花はまったく興ざめなものということにして、身辺に
おいてもてはやさず ちょっとした手紙を結びつける と
など
さえ
もしない。
「すさまじき/もの」の「すさまじき」は形容詞「す
さまじ」の連体形。 「近う」は連用形「近く」のウ音便。
(最小限)
せめて〜だ
(類推)
〜さえ
ダニに
せめて
もらう
だけでも
さえ
は幸せ
だに
(副助)
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文 法
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