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い
ろ
は
1
の最小限の用法の時は下に命令・願
が多い。また奈良時代にはこの最小限の
2
の類推は平安時代以後の用法で「すら」と
られ、下に打消語を伴うことが多い。中古の古
1
・
2
の
違いに注意する。
梨の花、よにすさまじきものにして、近うもて
なさず、はかなき文
ふみ
つけなどだにせず。
(枕)
=
梨の花はまったく興ざめなものということにして、身辺に
おいてもてはやさず ちょっとした手紙を結びつける と
など
さえ
もしない。
「すさまじき/もの」の「すさまじき」は形容詞「す
さまじ」の連体形。 「近う」は連用形「近く」のウ音便。
1
(最小限)
せめて〜だ
。
2
(類推)
〜さえ
。
ダニに
せめて
もらう
だけでも
、
さえ
は幸せ
だに
(副助)
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文 法
た