古文単語565 赤版 - page 131

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「しどけなし」は、 「うるはし(=き
語として「だらしない様子」というマイ
いた。しかしそれが「くつろいでいる様子
気楽な様子を表すプラスイメージの語として使
てきた。
白き御
おん
どものなよよかなるに、直
のう
ばかりを
しどけなく着なしたまひて、
(源氏)
(源氏は)何枚かの白い下着で柔らかいものの上に、直衣
(=貴族の平服)だけを
無造作に
お召しになって、
「御衣/ども/の」の「の」は同格の格助詞で、 「〜で」
と訳す。 「白く『て』なよよかなる御衣ども」と言う
ところを、 「白き御衣ども『の』なよよかなる」と表
現したもの。入試で同格の「の」は頻出。
くつろいで
。無造作で
だらしがない
シッ!どけ
くつろぐ
な、
だらしない
しど
(形・ク)
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文 法
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