古文単語565 赤版 - page 125

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「然ながら」と漢字をあてる。現代語
の意味に用いられるのは中世以後である
しっ
ちん
まん
ぽう
さながら灰
かい
じん
となりにき。
(方丈)
一切の珍しい宝物は
全部
燃えがらになってしまった。
「に/き」の「に」は完了「ぬ」の連用形。完了の助
動詞「ぬ」の連用形「に」の下には、助動詞の「けり・
けむ・き・たり」の活用したものがくる。
もとのま
。そのま
全部
(下に打消の
全然。まったく。
さなぎのガ
全部もとの
さな
(副詞)
【然ながら】
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文 法
「に」の識別は大切だニャ。
下に助動詞「けり・けむ・き・
たり」がついている場合の「に」
は、 完了 「ぬ」 の連用形だニャ〜!
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