古文単語565 赤版 - page 112

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「心憎し」と漢字をあてる。対象が
がらも、相手の優れているさまに心ひ
という語感につられて非難の言葉ととら
だち
・前
せん
ざい
など、なべての所に似ず、いとのど
かにこころにくく住みなし給へり。
(源氏)
(六条の邸は)木立や庭の植え込みなどが、普通の所
違って、とてもゆったりと
奥ゆかしく
住みなさっている。
「のどかに」は形容動詞「のどかなり」の連用形。 「給
へ/り」はハ行四段活用の尊敬の補助動詞「給ふ」の
已然形+完了 (ここでは存続) の助動詞 「り」 の終止形。
奥ゆか
。 上品
恐るべき
不審だ。
所の憎し
奥ゆかし
ここ
(形・ク 【心憎し】
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文 法
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