古文単語565 赤版 - page 85

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は「畏し・恐し」と漢字をあて、人
て恐れ敬う感じを表す。転じて並外れた
の「賢し」の意味が生じた。また、
の連用形「かしこく」の
場合は、単に強調になることも覚えておこう。
かしこくおそろしと思ひけれど、さるべきに
ありけむ。
(更級)
恐れ多く
恐ろしいと思ったけれど、そうなるべき運命だっ
たのだろう 。
「に/や/あり/けむ」の「に」は断定の助動詞「なり」
の連用形。文末の過去推量の「けむ」は係助詞「や」
の結びなので連体形。終止形ととらないように。
(畏し)
恐れ多い
(賢し)利
(連用形 「か
非常に
。はなはだしく。
カーしこし
非常におそ
かし
(形・ク)
【畏し・恐し
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文 法
1...,86,87,88,89,90,91,92,93,94,95 75,76,77,78,79,80,81,82,83,84,...298