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91
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い
ろ
は
1
の「潜く」と
2
以下の「被く」とではまるで違う意
注意する。褒美は衣類であるのが原則。
にかけて拝礼するのが作法だった。
その夜、夜
よ
一
ひと
夜
よ
、大
おお
御
み
酒
き
まゐり、遊び給ひて、
大将も物かづき、忠
ただ
岑
みね
も禄たまはりなどしけ
り。
(大和)
=
その夜一晩中、お酒を召し上がり、管弦の遊びをなさって
大将も引出物を
褒美として頂き
、忠岑もごほうびをちょう
だいした。
「大御酒/まゐり」の「まゐり」は尊敬語。 「まゐる」
はふつう謙譲語だが、 「飲む・食ふ の となっ
て「召し上がる」と訳すことがあるので気をつけよう。
1
(潜く)
水中に潜
。
2
(被く)
(
褒美とし
て頂く
。
3
(被く)褒美とし
和君
潜っ
て
褒美をもら
かづ
(動・カ四
【潜く】 【被
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文 法
か