古文単語565 赤版 - page 75

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「覚束なし」と漢字をあてる。 「お
ま) 」を原義とし、対象がはっきりせず
を表す。
若宮のいとおぼつかなく、露けきなかに過
給ふも、心苦しう思
おぼ
さるるを、
(源氏)
若宮がほんとうに
気掛かりで
、涙の露でしめっぽい(亡き
母の里の)中で過ごしていらっしゃるのも、気の毒にお思
いになられるの 、
「若宮/の」の「の」は主格。 「露」は比喩として涙を
表す。 「思さ/るる」の「るる」は自発の助動詞「る」
の連体形。 「思ふ・しのぶ などの心情語につく「る・
らる」は自発の意になる。入試で最もよく出る助動詞
だ。
気掛かり
。不安だ
(景色など
不審だ。疑わ
おーボツ悲
気掛かりだ
おぼ
(形・ク)
【覚束なし】
50
文 法
1...,76,77,78,79,80,81,82,83,84,85 65,66,67,68,69,70,71,72,73,74,...298