古文単語565 赤版 - page 93

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「辛し」と漢字をあてる。 「からし
現代語。古語では「つらい」という意味
そこから「ひどい・残酷だ」となり、追い
ない」という意味も出てきた。
「衣
きぬ
かづけられたりしも、からくなりにき」
(大鏡)
衣を褒美に頂いたのも、かえって
つらく
なった。
「なり/に/き」は、ラ行四段動詞「なる」の連用形
+完了の助動詞「ぬ」の連用形+過去の助動詞「き」
の終止形。 「き」は直接経験した過去を表す助動詞。
これに対して「けり」は他人から伝え聞いた過去を表
す。
つらい
ひどい。残
危ない。
からしは
つらい
から
(形・ク)
【辛し】
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文 法
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