古文単語565 赤版 - page 230

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「労労じ」と漢字をあてる。 「労
ているという意味で、それを重ねて強
や声の様子などにも用い、 「優雅だ。上
同義語の「らうあり」も物慣れていて洗練さ
夜深くうちいでたるこゑの、らうらうじう愛
あい
ぎょう
づきたる、いみじう心あくがれ、せむかたな
し。
(枕)
夜が更けてからふと鳴き出したほととぎすの声が、
優雅で
かわいら いのは、 ても心がひかれて落ち着かず、どう
しようもないほどだ。
「こゑ/の」の「の」は主格。 「せむかたなし」は、ど
うしようもない様子を表すが、ここではほととぎすの
声に心ひかれてどうしようもない感じを表している。
物慣れて
優雅だ
。上品であ
浪人浪人
優雅だ
らう
(形・シ
【労労じ】
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文 法
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