古文単語565 赤版 - page 269

縁語はある語を中心
て表現を豊かにする修辞
ようなもの。掛詞とセット
詞の一方が縁語になることがあ
舟の飼い葉桶も持って行ってしまった。童の真楫
ももう姿を見せないでしょう。かじをなくした舟
のような私は、今日からつらい世の中 どうやっ
て生きていけばよいのだろうか。
②の 「かぢ」 は 「楫 (舟のかじ) 」 と 「
かぢ
(人名) 」 の掛詞。
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和歌の
えん
縁語
わたる
主な縁
着る・
る・
つま
そで
・張る・裁つ・
立つ・越ゆ・寄る・返
渚・海・川・
・高し
かへる・引く 射る・張る・
消ゆ・末葉・結ぶ 置く・干 玉
葉・野 秋・命
る・乱る・ほころぶ・細し・絶ゆ・
漕ぐ・
・天の
・かぢ・渡る・うき
火・くゆる・なびく・焦がる
も去ぬ
もみえじ
今日よりは
世の中を
いかで
( 『大和物語』
157段)
6
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